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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
『舟を編む』の石井裕也監督最新作。東京の片隅で、信じられるものを探しながら優しく生きようとする若い男女を描いた、最高密度の恋愛映画。原作は、現代詩集としては異例の売上げを記録している、最果タヒによる同名詩集。看護師として病院に勤務する美香(石橋静河)は女子寮で一人暮らし。日々患者の死に囲まれる仕事と折り合いをつけながら、夜はガールズバーのアルバイト。作り笑いとため息。美香の孤独と虚しさは簡単に埋まるものではない。建設現場で日雇いとして働く慎二(池松壮亮)は古いアパートで一人暮らし。年上の同僚・智之(松田龍平)や中年の岩下(田中哲司)、出稼ぎフィリピン人のアンドレス(ポール・マグサリン)と、何となくいつも一緒にいるが、漠然とした不安が慎二の胸から消えることはない。ある日、慎二は智之たちと入ったガールズバーで、美香と出会った。美香から電話番号を聞き出そう とする智之。無意味な言葉を喋り続ける慎二。作り笑いの美香。 店を出た美香は、深夜の渋谷の雑踏の中で、歩いて帰る慎二を見つける。「東京には1,000万人も人がいるのに、どうでもいい奇跡だね」。路地裏のビルの隙間から見える青白い月。「嫌な予感がするよ」。「わかる」。二人の顔を照らす青く暗い光。都会で生きづらさを抱えつつも、懸命に生きるすべを模索する二人。不器用でぶっきらぼうな二人は、近づいては離れていく・・・(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会